人生 山あり 谷あり 田んぼあり「地域おこし協力隊員 百姓になる」連載vol3
エダマメ畑は水田からの転作で水持ちが良く、ところどころ、少しぬかるんでいる。油断すると足をとられてしまう。それでも、ホースを手に持って快調に進む。だが、70メートルを過ぎたあたりで、ホースを重く感じるようになってきた。一歩進むごとにホースを持つ腕が重くなる。ホースを伸ばすごとに、その重量も増えて負荷がかかっていく。顎が上がり、視界には夏の青空が広がっている。「坂の上の雲」のような一朶(いちだ)の雲すら見えない。
少しぬかるんでいるから、畝間を這うホースの摩擦が強くなって