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阿賀野市の天然素材で籠作り!

みなさまこんにちは!
阿賀野市地域おこし協力隊の小寺です。
今回は、阿賀野市内で活動してる「籠の会」さんを紹介したいと思います!

「籠」といえば竹を使用したものを思い浮かべる方が多いかもしれません。ですが阿賀野市水原の「籠の会」さんでは、近郊の山で採れた山ブドウ、クルミ、サクラなどを使って「籠」などの工芸品を制作しています。
今回は皆さんにお会いしてきたのでその様子をお伝えします!

「籠の会」は総勢16名 代表は坪田 浩さん

 代表の坪田さんは以前は長岡市に住んでおり、その際に竹を使わずに籠作りを行う、「手作りの会」(籠の会の前身)に参加していました。
「手作りの会」では年1回即売会を開催しており、その即売会で現グループの清野さん八木さんと知り合ったそうです。清野さんと八木さんは坪田さんの作品をいたく気に入り、ぜひ作り方を教えて欲しいと依頼したことで2015年秋頃から阿賀野市内で「籠の会」がスタートしました。
 現在は「メガネのいおか」の一角で週1回のペースで活動してます。「籠の会」でも定期的な即売会を行っており、即売会を通じて徐々にメンバーが増え、現在では16名になっています。

中央が坪田さん、右下が清野さん、右上が八木さん。

個性豊かな「籠」

大小様々な手提げ籠をメインで製作していますが、財布やキーホルダー、ペンダントなど「籠」のイメージとは少し違ったものまで、さまざまなかばんやアクセサリーを製作しています。
こだわりは、金具類、プラスチック等は一切使わずに天然素材だけで作り上げることだそうです。

デザイン、編み方、形状も様々です
左ペンダント、右キーホルダー

素材は山ブドウ、オニグルミ、サクラ、サワグルミ(貴重品)、ウリハダカエデなどがあり、年に1回、阿賀野市の水原町に住む方が地元の山から採ってきて出荷されるものをKg単位で仕入れているそうです。

加工前の山ブドウ。この状態で仕入れてます。

製作工程

実際の製作作業も見学させていただきました。

①素材を水に浸す

素材を柔らかくし、加工しやすくするため、仕入れた素材を約一日水に浸します。

②素材をヒゴにする

柔らかくなった素材をカットしヒゴ(ひもの状態のもの)にします
ここまでの工程ですでに3~4日かかるそうです。かなり大変💦

ヒゴの状態に加工してるところ


 使う素材によっても差があり、クルミだと2時間くらいで加工できるらしいですが、柔らかいのでほつれてくるのが早いそうです。それとは逆に、山ブドウだと加工できるまでに約1週間かかるそうで、加工は大変ですが長持ちしやすいのが特徴みたいです。

③ヒゴを編む

 デザイン、大きさによって様々な編み方があるそうです。
 ・網代編み  ・乱れ編み  ・鱗編み  ・花結び  ・棚編み などその他にも色々あります。
いろいろな編み方で綺麗な模様になっていく姿に見入ってしまいました。

皆さん慣れた手つきで編んでました。

 素材によっては加工しにくいものもあるので先生(坪田さん)が教えてくれます。

控えめな口調の坪田さん、作業中の雰囲気は楽しそうでした。

作品によっては数週間から数カ月かかるものもあり、素晴らしい作品はぜひ多くの方に知って欲しいなと思いました!

完成した作品たちは!?

出来上がった作品は「メガネのいおか」さんのスペースで行われる定期的な展示販売会や道の駅あがのに出荷されます。今年は福島のイベントにも出展予定とのことです。

左 財布(珍しくて驚きました)中 鮮やかな網目の手提げ籠 右 使い勝手もよさそうです

まとめ

 今回お話をお聞きして印象的だったのが、「私たちは自然のものしか使いません。これらの作品は修繕も可能ですので、使い終わった後は自然に還すことが出来るものなんです。」という言葉した。自然や環境が世界的にも注目されている中で、まさに時代にあった製作活動だなと思い、大変感銘を受けました。阿賀野市内にこのような取組みをされてる方がてとても嬉しくなりました!
 現在、「道の駅あがの」の店内でも約15点の作品が並んでいます。今回の見学でどのような方々が製作されてるかこだわりを知る事ができたので、コンシェルジュスペースからどんどんアピールしていきたいと思います!
 ぜひ皆さんも阿賀野市に訪れて、「道の駅あがの」等で一度手に取ってみてください。きっと気に入るはずです!

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